冬が近づくと、店頭やネットショップで羽毛製品が増えてきます。
羽毛ふとん といっても、価格に大きな差があります。
今回は、羽毛製品を選ぶときにチェックするポイントを、かんたんに紹介します。
「グース」「ダック」
ダウン は「グース(ガチョウ)」 と 「ダック(アヒル)」 の2種類が多く使われています。
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グース(ガチョウ)
・ダウンボールが大きく、保温性・耐久性に優れている。においが少ない。 -
ダック(アヒル)
・グースに比べてやや小ぶりで、コストパフォーマンスに優れている。
高級羽毛ふとんや本格的なダウンジャケットには グース が使われる傾向がありますが、
ダック が悪いかというと、そういうわけでは決してなく
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ダウンパワー(ふくらむ力)、ダウン率、充填量(g)など、
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羽毛ふとん全体のバランスが チェックするポイントになります。
「ダウン率」
ダウン(羽毛)
・綿毛のような形。空気を抱え込む構造で断熱性能が高い → 暖かい、軽い
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フェザー(羽根)
・羽軸を持つコシのある羽。弾力がある → ボリュームや復元性あり
羽毛製品は「ダウン」と「フェザー」で構成されており、
その割合を示す ダウン率 (入っているダウンの割合)が表示されています。
50% ・ 70% ・・・ 価格重視、同じ保温を得るには充填量が増える傾向。
85% ・ 90% ・・・ 一般的にコストと性能のバランスが良い。
93% ・ 95% ・・・ 高品質・軽くて暖かい。冬用の上位モデル。
どちらも大切な素材ですが、一般的に 「ダウン」 が多いほど軽くて暖かいとされています。
「ダウンパワー」
テレビやネットでも耳にする機会が増えた「ダウンパワー」
これは、羽毛がどれだけ空気を含んで、ふくらむ力があるかを示しており、
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数値が高いほど 保温力が高い・軽い とされています。
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・軽いのに暖かい
大きなダウンボール=空気層が厚い → 断熱性が高くて暖かい。
・へたりにくい
弾力があり、長期間ふっくらが持続 → 耐久性が高い。
・量を少なくしても性能が出る
ダウンパワーが高いと少量でもふくらむ → ふとん自体が軽く仕上がる。
- 同じ量を詰めた場合、ダウンパワー が高い羽毛のほうが
- ふくらむ = 暖かい空気層を作れることになります。
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今回は、簡単なご紹介となりますが、
羽毛製品選びでは、ダウン率だけでは暖かさは決まらず、
ダウンパワー、充填量(何g入っているか)、等 複数の要素が組み合わさって本当の性能になります。
これからますます寒くなる季節、
お気に入りの一枚が見つかりますように。

