枕を購入する際、「高さ と 硬さ」を考慮することが多いかと思います。
しかし、この 高さ や 硬さ は販売している会社によって異なることが分かっています。
2016年 足利大学睡眠科学センターで市販の枕を調査したところ、以下のことが報告されています。
・枕の硬さは、7.6 ~ 53.3 ㎜Hg の範囲にあり、硬さのバリエーションは少ない
・枕の高さは 15 ~ 103 ㎜ の範囲にあり、様々な高さの枕が存在している
・測定販売用の枕の高さは 30 ㎜ ~ 55 ㎜ の間に集中している
・女性用としている枕は 高さ 30 ㎜ 程度と 45 ㎜ 程度で、硬さは 30 ㎜ Hg 以下である
・訴求枕(今までの一袋式)に高さの高い枕が存在している
・**先生が作った枕系等は、50 ㎜ 程度の高さで、柔らかい枕が多い
これは、枕を販売している会社ごとに高さ(高い・普通・低い)や
硬さ(硬い・普通・柔らかい)の測定方法が統一されていないことが原因と思われます。
※硬さの単位は ㎜ Hg となっていますが、この単位は圧力です。 従って体圧の数値で硬さを表現します。
弊所では 枕の高さ・硬さ測定器(足利大学方式)を導入しており、
高さ 硬さ を測定することが可能です。
測定する箇所は 「高さ= 頸椎部・側面 」 「硬さ= 側面」 としています。
硬さの測定箇所を 側面のみ としてる理由として、
枕の使用感を調査したところ、人間が枕の硬さを感じる部位は ” 頬 ” にあるようで、
頸椎部分は ” 痛い ” と感じない限り硬さが分からないためです。
追加の測定箇所として 後頭点部分も実施可能です。
ぜひ ご利用お待ちしております。